株式会社農楽

【農業プロジェクト詳細】


■大津市における戦略作物等の生産振興方針(2012)

 プロジェクト内容は、2012度の実績や過去からの経緯を十分に踏まえた上で、主要関係組織へのヒアリングや産地資金の試算を行い、大津市における戦略作物等の生産振興方針となる「大津市水田農業ビジョン」および「産地資金の助成内容の設定」の策定を行うというものです。

少しばかり用語の説明をしておきます。

水田農業ビジョン:
 米政策改革大綱で示された改革の方向を実現するため、各地域において、今後の作物戦略・販売、水田の利活用、担い手の育成等
 の将来方向を取りまとめた計画。
産地資金:
 地域の実情に即して、「戦略作物の生産性向上などの取り組み」、「地域振興作物の作付」、「備蓄米の生産に取り組む農業者」
 に対して支援する資金。
戦略的作物:
 農業者戸別所得補償制度の国事業の対象の作物(麦、大豆、飼料作物、米粉用米、飼料用米、WCS(稲発酵粗飼料)用稲、そば、
 なたね、加工用米)。

■住民対話型による農業施設の最適設計(2012)

 対象は、山形県庄内平野を流れる幹線用水路の約1kmの集落隣接区間です。
 農楽のミッションは、地域住民との話し合い3回(10〜12月)を経て、地域住民の意向を反映した整備方針を決める、その話し合いの企画、運営補佐、取りまとめです。

 これまで大規模な農業水利施設の設計は、実際にその施設を管理している土地改良区や地域の代表者からの意向を反映するくらいで、あまり直接地域住民の意向などを聞いて設計をしていませんでした。
今回は地域から水路の騒音や安全性でクレームがあった区間の更新整備のため、このような流れになっています。

 今回はワークショップ+勉強会+説明会をミックスした形式で行いました。
満場一致で整備方針が決まったので、ほっとしております。
事業制度、設計基準、管理区分、予算、工期などの制約条件下で、住民との対話を通して、関連機関と協議しながら最適な設計をする公共事業に必要なことですね。

各班で話し合った内容を代表者が発表

■東近江市フードシステム実証調査(2011〜2013)

 地産地消の推進と農業振興のために、地場産野菜の生産拡大と学校給食や新たな市場出荷をめざしたフードシステムの実証調査のプロジェクトに携わりました。

 平成23年度よりゼロからスタートしたこの取り組み、平成24年度は5haを作付して京都市内のカット野菜業者に出荷を開始しました。
平成25年度は概ね20haの作付を行いました。

 調査の内容は、
  1)農業リーダー育成研修会の実施、
  2)先進営農組織における低コスト栽培実証、
  3)市内産野菜の流通システムの検討、
  4)加工業務用野菜の市場開拓、
  5)公設地方卸売市場の活用の検討、
  6)全体会議の開催です。

 私は全体会議の運営、実証調査の全体取りまとめ、市内産野菜の流通システム検討、営農計画づくり、今後の推進体制の検討などを担当しました。

営農組合などによる米+麦・大豆の土地利用型農業に、プラス野菜が可能か!
地方卸売市場を再生!
イオンなどの大手とは違う、JA、地元流通業者、行政、新規民間企業の連携によるフードシステムの構築!
新たな農村ビジネスを興すプロジェクトです。

キャベツ畑

■土地改良区維持管理計画書(2011)

 滋賀県野洲川土地改良区の維持管理計画の策定に携わりました。

 土地改良区(とちかいりょうく)とは、農地や農業用水の整備、管理などを行うために設立された農業者の組織です。
現在は「水土里ネット」(みどりネット)という愛称で呼ばれています。
この土地改良区は全国に約7,000あり,関係する農家は約300万人,関係する農地は一部重複もありますが約300万haにも及んでいます。

 維持管理計画の内容としては、土地改良区の地域の現況や管理する施設の種類や規模、位置図を整理し、具体的な維持管理方法を示していきます。
維持管理方法の内容として、管理主体、費用、費用対効果、配水時期や方法、干ばつ時における処置、他の水利団体との関係、制裁措置などです。
既存資料の整理や土地改良区の関係者からのヒアリングをもとに、計画づくりをしました。

■耕作放棄解消推進基礎調査(2008)

 耕作放棄解消推進基礎調査は、市町村等の耕作放棄地解消への取り組みを後押しして、その解消を促進するためのものです。

 全国14市町村において、市町村・農業委員会が行う耕作放棄地の現地調査と連携して、耕作放棄地の状況、発生原因等詳細な実態把握を行うとともに、その結果を踏まえ、効率的な現地調査方法についての検討や耕作放棄地解消計画を推進する際の参考資料等を作成するものです。
農楽は旧余呉町、旧大淀町の2市町村の耕作放棄地対策の支援を行いました。

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